DOIを入力するだけで Crossref・OpenAlex などのAPIから書誌情報を取得し、 JAIRO Cloud(WEKO3)への インポート用TSVファイルを生成します。識別子の検索やオープンアクセスポリシーの参照を支援する、機関リポジトリ担当者向けのツールです。
※ 本ツールはベータ版です。アイテムタイプ「デフォルトアイテムタイプ(フル)」形式のTSV生成に対応します。インポートは未検証のため、正しく取り込まれない場合があります。
サイドパネルで3ツールを切り替えて利用。高機能版です。
HTMLファイルを開くだけ。インストール不要です。
| 機能 | 拡張機能版 | ブラウザ版 | 備考 |
|---|---|---|---|
| インストール不要 | — | ✅ | HTMLを開くだけ |
| OpenAlex による OA状況の表示 | ✅ | ✅ | Crossref DOI がある論文 |
| Open Policy Finder API による OAポリシー表示 | ✅ | — | CORS制約のため拡張機能版のみ |
| 閲覧中ページからのDOI自動取得 | ✅ | — | metaタグ/JSON-LDから取得 |
| Crossref DOI からのメタデータ取得 | ✅ | ✅ | |
| JaLC DOI からのメタデータ取得 | ✅ | — | Service Worker 経由が必要 |
| メタデータ編集UI・プレビュー・TSV出力 | ✅ | ✅ | JPCOARスキーマ2.0準拠 |
| OpenAlex による ORCID補完 / NCID自動取得 | ✅ | ✅ | |
| KAKEN XML API による科研費課題検索 | ✅ | — | CORS制約のため拡張機能版のみ |
| OpenSearch リポジトリ検索ツール | ✅ | — | 拡張機能版のみ |
| APIキー設定(GUI / ソースコード) | GUI | 編集 | 拡張版は設定ページ、ブラウザ版は shared.js |
完全な比較表は README を参照してください。
DOIを入力して書誌情報を取得し、JPCOARスキーマ2.0準拠のメタデータを確認・編集してTSVを生成します。複数のDOIを連続取得して1ファイルにまとめて出力することもできます。
科研費課題番号・JGN課題番号や論文の謝辞から、助成機関識別子・助成機関名・プログラム情報・研究課題名を一括検索し、インポート用TSV形式で出力します。
JAIRO Cloud 利用機関のリポジトリURL・タイトル・内容記述・資源タイプを条件に文献を検索し、書誌情報やファイルリンクとともに一覧表示します。
動作要件:Chrome 114以降(サイドパネルAPI対応)
README の手順に従って
make_jc_importer.html / shared.js / tsv_headers_template.js を保存し、
shared.js にAPIキーを設定してから HTML をブラウザで開きます(APIキーは任意)。
JPCOARスキーマに沿ったメタデータの入力は、論文記載の情報を転記するほかに、識別子を調べて入力する、またオープンアクセスのポリシーの確認と適切なエンバーゴ設定など、図書・雑誌の目録入力とは異なる要素や難しさがあります。
特に助成情報の識別子は、即時オープンアクセス政策で主に求められる科研費補助金による研究成果の公開があるかどうかの識別のためには重要な情報ですが、多くの論文にはその番号のみで課題名までは載っていません。番号から検索して調べる必要があります。
「メタデータはCrossrefにあるのだから、それをそのまま利用すればいいのでは?」最初はそう考えていました。しかし、たとえば作成者の所属が機関名のみ、機関名+学部名+住所など出版社によって精粗はまちまちで、そのまま利用するとJPCOARスキーマに適合しないデータが生成されてしまいます。そこで、OpenAlexその他のAPIを活用して、より精度の高いメタデータを取得する仕組みを導入しました。科研費についても番号からURLと課題名を取り出せるようにしています。
作成には生成AIである Claude による大きな支援を受けています。しかし、JPCOARスキーマや各種APIの利用方法、実際のデータ例、何より入力する図書館員が何を求めているかは、作者が理解して生成AIに伝える必要があります。もし、行き届かない点があれば、それは作者の知見が不足していることによるものです。
このツールにより入力作業が少しでも楽になることを願っています。そして入力されたメタデータが、自機関の機関リポジトリやCiNii Researchだけでなく識別子により相互にリンクし、また全世界に流通させ、多くの人々が研究成果へアクセスできるようにすること、それが図書館員のミッションに新たに加わるものと信じています。